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香りは日本でも古くから使われていました

香りはヨーロッパが主流のように思われている方も多いと思いますが、

実は日本でも昔から使われていました。

6世紀に仏教伝来とともに香木と香道具が伝わり、仏教儀式の中で重要役割を果たしていたのです。

平安時代は、香りは貴族の日常生活に取り込まれていて、

粉末にした香料を調合し、

蜂蜜や梅の果肉などを使って練り合わせた練香、薫物(たきもの)で、香りを衣にうつしていたそうです。

 

鎌倉時代~室町時代は香りを鑑賞する物とし、

聞香(もんこう)、香木の香りを聞くということで、

嗅ぐのとは異なり、心を傾けて香りを聞く、心の中でその香りをゆっくり味わっていたそうです。

なんとも風流なことでしょう、『香りを聞く』 とは。

 

江戸時代は大名や町衆にも広がりました。

宋から渡来した線香が禅宗・浄土宗を通じ、庶民に広がりました。

江戸時代からバラの水

江戸時代にはバラのフローラルウォーターを化粧水にしていたようです。

江戸時代の美容書「都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)」の第七身嗜之部(みだしなみのぶ)よりますと、

花の露の伝
この香薬水(においくすりみず)は、化粧してのち、はけにて少しばかり面(かお)へぬれば、光沢(つや)をだし、香(にお)いをよくし、きめを細かにし、顔の腫物(できもの)をいやす。

花の露とりよう
いばらの花(茨の花)この花をつみとり、蘭引きかける。かくのごとき器なり。中に湯を入れてわかし、その上へかの花を入れ、その湯気、上の器(うつわ)にたまり、くちより露出するを茶碗にうけて取る也。さて、丁子、片脳、白檀をらん引きにかけ、この香具の香いをとり、いばら花露に少し入れて持ちゆる也。

▲蘭引き
このような蘭引きを使って、香りを抽出していてのですね。

バラの香りは江戸時代から美肌、美白などの美容に使われていたようです。

しかも自分で作った天然の香料とは、なんとも贅沢なお話し。

そして、女性はいつの時代も美しさを追求するのですね。

 

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