手に湿疹ができ、20年間薬を使い続けました
私が子どもの頃は高度経済成長期の頃で、化学の発達で生活が豊かになっていった時期です。
同時に化学物質も生活にどんどん入り込んできて、アトピー性皮膚炎もそのあたりから出だしたのではないでしょうか。
今でも覚えているのは、小学校の1年生かその前かその後か、母がイチゴを台所洗剤につけて洗っていたのを覚えています。安全性より、化学の発達が優先だったのでしょうか。
手の湿疹
私が手に湿疹ができたのは11歳の頃でした。
手が虫に刺された様子もないのに痒くなり、そのうち腕にもぽつぽつができて痒くなり、一向に治る気配がなかったので、生まれて初めて皮膚科に行きました。
その時は湿疹と診断され、塗り薬を処方され、それをつけると治ったので、これで治ると一安心しました。当時、医療は病気を治してくれるものと信じていましたから。
手の湿疹は一生懸命薬をつけても一向に収まる気配はなく、薬を使い続けました。1日2回と決まっていたように思いますが、痒みも全くおさまらなかったので、痒くなるとつける、を繰り返していたので、いったい1日に何回つけていたのでしょうか。
高校生になると爪の間も痒くなったので、シャーペンの先っぽで授業中に掻いていました。痒い皮膚のところを見ると、水泡があり、そこを掻くと皮がむけ、皮がむけると水が出て凹っと穴が開いていました。
そんな症状は顔には出なかったのが、ほんとに良かったです。でも20代の頃に、唇と瞼は痒くなったので、そこだけには薬は付けました。
つけていた薬はステロイド剤
私が小学校からつけていた塗り薬はステロイド剤でした。20代半ばになった頃、ステロイド剤は体に悪いという話が聞こえてきましたが、そんなことを言われても今さら薬なしでどうやったらこの症状は治まるのかまったくわからない状態だったので、使い続けました。
とはいっても薬を使わないで済むようになりたかったので、高校を卒業してからは、漢方が良いと言われたら試してみたり、腸をきれいにしたら治ると言われれば試してみたり、このサプリメントが良いだ、このせっけんを使うと治るだ、そういわれればいろいろ試してみました。でも、どれも治った試しがありませんでした。
30代の初めに、子どもも生まれてきて、にこのまま薬を使い続けると一体どうなってしまうのだろうという不安でお先真っ暗だと思っていたところ、知人の紹介で出会った女性が、化粧品は石油でできているよ、石油でできていない化粧品を使うと治るよ、という人が現れたのです。
何をやっても治らなかったので、それならその化粧品でスキンケアで治してみようと、ステロイド剤を一切やめて、その化粧品でケアをして治すことにしました。
そう決めたときに、今まで使っていた薬は一切やめました。
薬を止めたときの手の状態は
止めたときの手を見て、衝撃を受けました。薬をつけていた場所は、皮膚の色が失われ、自分で自分の皮膚を作れない状態になっていました。ほんの薄皮一枚でつながっているような状態です。手の指を曲げると関節のところが パリッ、パリッと割れるのです。これのとっても痛いことったら!
そんな状態を続けて何か月か経った頃には、割れない状態になりました。今でははっきり覚えていませんが、1年後にはそんな状態は脱していたと思います。痒みはまだまだ消えることはありませんでしたが、薬はそれ以来一切使うことはありませんでした。
それからはどんどん皮膚は普通に戻っていきました。
薬を使っていた時は痒くて掻くと液が出て皮膚も切れていたのに、そのうち痒みがあって掻いても切れないような肌になっていきました。
薬を止めて15年後
ステロイド剤を止めてから15年後、私はバレエの発表会に出ようと1年間で10kgのダイエットをしました。その頃には手はすっかりきれいになっていたのですが、また湿疹が出だしたのです。それまでも少しは出るようなことはあってもケアをすると消えていたのですが、けっこうひどく出たのです。ケアをしても消える気配はなく、じょじょに手の甲全体に広がっていきました。いったいどうなってしまったのかと非常に驚きました。
その後知ったことなのですが、皮膚につけた化学物質(私の場合は塗り薬)は体の脂肪に溜まり、脂肪が無くなった時には表面に出てくるということなのです。まさしくその症状が私に出たのでした!
ダイエットで脂肪がなくなくったことで、そこに溜まっていた毒(子どもの頃から塗り続けていたステロイド剤)が表面に出てきた、ということなのですね。・・・・・
なんてことでしょうか!ほんとに驚くことです!・・・こんなことを経験してきました。
その後しばらくして、私の手はふつうに戻っていったので、ほんとに良かったです。
化学物質
化学物質、石油でできた化学物質はあらゆる製品に使われています。
体を洗うボディーソープ、化粧水はじめとする基礎化粧品、ベース化粧品、シャンプー、リンスをはじめとするヘアケア剤など、体を洗うものや体につけるものには石油でできた化学物質が多数使われています。それが少しづつ皮膚から体の中に浸透して脂肪に溜まっているのです。
それがどう体に影響するのか、それはどのくらいの年月が経てばわかることなのでしょうか。
ふつうに平気で使っていますが、今体に症状が出ているとしたら、ひょっとしたらそれは石油化学物質のせいかもしれません。
アトピー性皮膚炎のように、戦前になかった病気が、現在大勢の方に症状が出ているのもそのせいかもしれません。
私は自分の体で体験したので、自分の体を悪くするのもはなるべく使わないように避けるように心がけています。
今ふつうに生活する中で、すべて抜くというのは難しいと思いますが、できることは実行していこうと思っています。
それが自分の体を守り、免疫力を上げ、この新型コロナにも負けないようにすることの一つだと思うからです。
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